インフルエンザの予防対策にマスクは効果があるかについて書いてみました。
最近では緑茶の成分を使ったマスクもあり、それについても触れています。
また最後にマスクと関連して目からの感染の予防対策についても書いてみました。
インフルエンザにマスクは効果はある?
まず結論から言ってしまえば、インフルエンザにマスクは効果はあります。
一応、蛇足レベルですがWHOもマスクはインフルエンザ対策に効果があるとも言っています。
↑の動画は英語ですが、4分あたりのそのことが述べられています。※翻訳字幕は設定から行えます。ただ変な字幕です汗
マスクはインフルエンザウイルスには効果がないと言われていた?
でも以前はインフルエンザにマスクは効果がないというのが定説でした。
インフルエンザウイルスの大きさ | 0.08~0.12(マイクロメートル) |
---|---|
マスクの目の大きさ | 3~5(マイクロメートル) |
というのも↑の表のように、インフルエンザウイルスが市販の不織布マスクの縫い目の大きさよりも小さいために、マスクをしても簡単にウイルスが通り抜けるということを言われていたそうです。
ウイルスの大きさと咳やクシャミでインフルエンザが感染するのは少し違う?
ただ実際のところ、インフルエンザウイルスが感染する経路は咳やクシャミによる飛沫感染(空気感染)やそれを直接さわることによる接触感染といわれるもので、インフルエンザウイルスは咳やクシャミの水分(飛沫や飛沫核という)と一緒に外に放出されます。
飛沫の大きさ | 5マイクロメートル以上 |
---|---|
飛沫核の大きさ | 0.3マイクロメートル以上 |
その時に出る咳やクシャミを飛沫や飛沫核と言い、大きさが違います。
要はインフルエンザウイルスのそのままの大きさで空気中に放出されるわけではありません。
もちろん、咳やクシャミの飛沫や大きさは5マイクロメートル(飛沫核の大きさは0.3マイクロメートル)ほどでマスクの目の大きさとほぼ変わりませんが、最近では3層・4層構造等の多層構造ののマスクが多く物理的には咳やクシャミの飛沫の吸い込みを防げます(インフルエンザウイルスが口や鼻に入るのをほぼ防ぎます)。
↑は実際に私が使っている不織布のマスクですが、3層構造になっているおかげで飛沫核の0.3マイクロメートルの大きさも99.9%カットできるようです(確かに使うと息苦しいです、PM2.5にも効果があるそうです)。大体、最近のマスクは同じようなスペックのモノが多いです。
マスクの外側の表面(外気に触れる箇所)は、絶対に飛沫した咳やクシャミ(ウイルス入り)が付着しているので、心配な人は1日1個とかではなく複数用意しておいたほうがいいかもしれないですね。
ちなみにガーゼマスク(家庭用マスク)などは見た目で分かるようにスカスカなのであまり意味はありません。
インフルエンザに効果があるマスクは緑茶入り?
また最近では、緑茶の成分を利用したインフルエンザ対策用のマスクが売られています。
TRUSCO(トラスコ) 緑茶カテキンマスク Lサイズ 50枚入 <TRCM-L> 【 花粉症 くしゃみ 鼻水 粉じん ラージサイズ 杉 米 春先 】
この緑茶マスクがどの位インフルエンザ対策に効果があるかは、今のところはっきりしていないらしいのですが、緑茶の抗菌・抗ウイルス作用にはインフルエンザに有効ではないかとここ数年は言われいます。
緑茶を飲むのがインフルエンザに効果があり?
特に2011年にアメリカの栄養学専門雑誌のジャーナル・オブ・ニュートリションで、緑茶を飲むことによってインフルエンザの発症率が減少したというような発表がなされていました。
※↓から見れます。Googlechromeなどの日本語訳で概要が見れます。
参考URL:http://jn.nutrition.org/content/141/10/1862.full
確かに昔聞いた話で、緑茶の成分(多分カテキンやテアニン)が喉や鼻の粘膜をコーティングして、インフルエンザウイルスを付着させないみたいなことを何かの雑誌で読んだ記憶があります。
インフルエンザの感染予防対策には目も大事?
そして少し補足ですがマスクに関連してよく言われるのが、インフルエンザの目からの感染です。
厳密に言うと、インフルエンザウイルスが目の粘膜から喉や鼻に移動するとは考えにくいらしいのですが、目の粘膜にインフルエンザウイルスが付着して結膜炎などが起こったり、またはインフルエンザ脳症などにかかる可能性があると言われています。
花粉症・インフルエンザ対策ゴーグル!密閉式JISゴーグルGL-73JISTC(花粉 インフルエンザ)
さすがに↑のようなゴーグルはしなくてもいいと思いますが(花粉症の時期なら見ますが)、2ウィークなどの一定期間使うコンタクトレンズをしている人は注意が必要ですね。
インフルエンザ対策の手の洗い方
いずれにしても帰ってきたら必ず手を洗ってから、コンタクトを外したり目をこすったりしないと接触感染してしまうので、気を付けましょう。
まとめ
- インフルエンザ予防対策に不織布の3層・4層構造のマスクは効果あり
- さらに緑茶成分を使ったマスクにもインフルエンザ予防対策に期待
- マスクだけでなく目の粘膜からもインフルエンザの感染のリスクあり
一応、よく言われるのが50~60%の湿度でインフルエンザウイルスの動きが鈍くなるそうです。
不織布のマスクをしておけば、私の場合マスクと口の周りの空間は蒸れるので(めちゃくちゃ水滴がついています)、それなりに保湿効果はあるかもしれません笑。