軟水と硬水の違いは飲み比べたりすると何となく分かりますが、それぞれに特徴があり、日本でも結構違います。
特にスポーツする人や、女性(美容の為にも)も知っておいたほうがいいことです。
また肌が敏感な人も軟水と硬水の違いについて読んでおくといいと思うので、参考になればと思います。
軟水と硬水の違いとは?
まず軟水と硬水の違いは簡単に言うと水の中のカルシウムとマグネシウムが含まれている量の違いです。
表で表すとこんな感じです。
軟水 | 0~100mg未満※ |
---|---|
中硬水 | 100mg以上~300mg未満 |
硬水 | 300mg以上 |
※1000ミリリットル(1リットル)当たりのカルシウムとマグネシウムを合わせた硬度。
日本は軟水ですが、地域によっては20mg~80mgと差があります。比較的西日本が軟水、東日本が中硬水よりの軟水。海外はほぼ硬水。
例えば私の実家の京都市は40mgに対して、上京して初めて住んだ東京都文京区の大塚は90mgとかなり差があります。※感じた差を後述しています。
以下に簡単に軟水と硬水の特徴をまとめてみました。
軟水の特徴
- 口当たりが柔らかい
- 石鹸や洗剤が泡立ちやすい
- うまみ成分を引き出しやすい
- 緑茶や紅茶などの色や風味が出る
硬水の特徴
- しっかりとした飲みごたえがある
- 石鹸や洗剤が泡立ちにくい
- 肉の灰汁(あく)が出やすい
- 麺のコシが出やすい
- 温泉はほぼ硬水
ちなみに硬水はミネラルが多い為、スポーツをした後の汗で足りなくなったミネラルを補うのに適しています。女性であれば便秘(硬水に含まれるマグネシウムが便を柔らかくする)などにも効きます。
お茶に合うのはやっぱり軟水?
↑でも言ってるように一般的には、日本の緑茶やイギリスの紅茶などは軟水が合うとは言われています。
しかしながら少し例外があって、水の硬度が300mg程度ある硬水の場合は、お茶から出るシュウ酸(えぐみ)と水の中のカルシウムが結びつきやすく、渋みがなくなりお茶がまろやかになることがあります。
例えば、イギリスのミルクティーの飲み方がまさしくそうで、ミルクを大量に入れることによりお茶の苦み・えぐみ成分とカルシウムと結びつき、あのまろやかな味になるわけですね(イギリスは基本硬水、スコティッシュブレンドのように軟水用の紅茶もあり)。
【送料無料】evianエビアン330mlペットボトル 72本(24本×3ケース)(ミネラルウォーター 水)※北海道800円・東北400円・沖縄や離島2000円の別途送料加算
ちなみに日本の緑茶を硬水で飲むなら、硬度が300mgあるエビアンがおすすめです(色は少し茶色系の緑になります)。
もちろん1500mgの硬度のコントレックスでも緑茶は作れますが、飲んでみると渋みや苦みがほとんどないお茶になります。
軟水と硬水の違いは肌にも影響する?
また軟水と硬水の違いは飲料用や料理用以外にも肌にも違った影響を与えます。
特に軟水に比べ硬水はシャワーなどで必要以上に体の油分を流しとってしまいます。
海外旅行に行く人ならわかると思いますが、洗った髪がゴワゴワしたり、肌がつっぱって乾燥しやすくなります。
もし海外に行って水で肌が荒れたときは、短い時間で温度が低めのお湯でササッとシャワーを浴びることです。
日本でも軟水と硬水の違いがある?
ただこのことは海外に行く人だけではなく、実は日本でも同じようなことが起こり得ります。
というのも私自身がもともとアレルギー持ち(風邪を引いた時に軽いアトピーが出る)で、前述したように京都から東京に就職の為に上京した際に、お風呂上がりには髪の毛がゴワゴワになり、肌が常に乾燥していました。
※水の硬度 京都市:40mg 文京区:90mg
肌が敏感な人は日本国内でも水道水から出る水が中硬水寄りの水の場合、肌の影響を受けやすいのです。仕事のストレスでアトピーがひどくなったときに、皮膚科の先生に聞きましたがアレルギー肌の方には稀にあるそうです。
少しめんどくさいですが、自分の地域が軟水よりの水なのか?中硬水よりの水なのかを下記サイトで調べることが出来ます。
結局、私の場合はステロイドなどの薬でなんとかなりましたが、シャワーヘッドなどに軟水器を付けるとなると結構高くなります汗。
牛乳石鹸が東日本と西日本の水の硬さの違いを物語っている?
少し余談ですが、有名な青箱と赤箱の牛乳石鹸がありますが、それぞれの違いが如実に軟水と硬水の違いを捉えてるんですよね笑。
もしかしたら、関東の人は赤箱は見たことないかも?私の実家の京都でも赤箱の牛乳石鹸のほうが認知度があります(多分)。
一応、青と赤それぞれに特徴があります。
- 青箱…さっぱり
- 赤箱…クリーミー
↓の記事でも載っていますが、青は関東で、赤は関西で人気があるようです。そう考えると軟水と中硬水の違いが出てるようなぁと個人的に思ってしまいます。実は私も青と赤の違いはこのことを調べていると初めて知りました。
参考URL:初公開!あの「牛乳石鹸」これが秘密の工場だ、「赤箱」「青箱」に隠された歴史
まとめ
- 軟水と硬水の違いは水の中のミネラル(カルシウムとマグネシウム)の量の違い
- 日本は比較的軟水の地域が多い
- 硬水は飲むのは良いですが、肌に直接シャワーを浴びるのはなるべく避けましょう
ちなみにパスタを茹でるときに塩を入れると思いますが、実は塩の中に入っているミネラルを利用して硬水に近い水質にして麺にコシをだしているんです(一応、塩分を入れる理由は味付けや、沸点を高めるためとも言われています)。
私の場合は、ペペロンチーノが好きなので味付けの為に塩を結構入れています。