桜餅と柏餅の違いは考えると意外と知らないものです。
葉っぱ、季節の節句、またそれぞれ東日本、西日本でも違ってきます。
葉っぱが食べられるか食べられないかの違い
単純に葉っぱが食べられるか食べられないかの違いです。
葉っぱが食べられるのが桜餅で、葉っぱが食べられないのが柏餅です。
桜餅の場合、桜の葉(食用)を塩漬けにしたものをお餅に巻いているのでそのまま食べられます。
柏餅の場合は、柏の若い葉っぱ(若いので硬い)を巻いているだけですので食べられません。
※柏餅の葉っぱを塩漬けしたものも稀にありますが、ほとんどが食べられないものが多いです。
柏餅の葉っぱは柏の木の葉っぱではない?
特に西日本などの地域では柏の木は自生していないので、サルトリイバラ(※写真)というユリ科の葉っぱが柏の葉のかわりに代用されています。
ちなみに私は小さい頃、桜餅と間違え柏餅の葉っぱ丸ごと食べたことがありますが、食べている途中吐きそうになった記憶がありますね。
間違って食べないように気を付けましょう笑。
季節の節句としての違い
桜餅は3月3日のひな祭り、柏餅は5月5日のこどもの日。
ひな祭りなどの桃の節句は桜餅、端午の節句のこどもの日に柏餅が食べられています。
ひな祭りといえば、ひなあられ(※写真)が一般的ですが、季節感のある桜餅もひな祭りにあわせて食べる方も多いですね。
個人的にはひな祭りといえば、学校給食の3色ゼリーを思い出しますね。
実は年間を通しても食べられる?
最近では、桜餅も柏餅も和菓子屋さんに行くと年中売っています。
ただ時期的には桜餅が1月?5月初めまでおいているところが多く、柏餅は柏の葉っぱをビニール等で作ったものをどこでも売っている印象ですね。
東日本や西日本でも違いがある
また東日本、西日本でそれぞれ違ったりします。
桜餅は長命寺風と道明寺風
桜餅の場合は長命寺(ちょうめいじ)風と道明寺(どうみょうじ)風と大きく分けて二種類があり、作り方や見かけも異なります。
写真の左が長命寺風、右が道明寺風。
長命寺風が主に東日本。道明寺風が西日本※に大きく分かれています。
※道明寺風は北海道や東北の日本海側でも広く分布されています。
個人的には道明寺風が好きですね。
東日本は柏餅、西日本ではちまき
先程も言った、端午の節句(こどもの日)で東日本と西日本で食べるものが異なります。
※写真はちまき
東日本では柏餅、西日本ではちまきといったように地域によって、こどもの日に食べるものが違います。
元々は中国から伝わったのはちまきで西日本を中心に広がりましたが、江戸時代に東日本を中心に柏餅が端午の節句の時期に食べるようになりました。
まとめ
- 葉っぱも食べられるのが桜餅、食べられないのが柏餅
- 節句でいえばひな祭りが桜餅、端午の節句(こどもの日)が柏餅
- 桜餅は長命寺風が東日本、道明寺風が西日本
- こどもの日は東日本では柏餅は、西日本ではちまき
いかがでしたでしょうか?
桜餅と柏餅との違いは季節の節句が違うことを覚えておくといいですね。
いずれにしても桜餅も柏餅も春の節句にあわせて食べるものなので春を感じるには良いですね。
くどいようですが、柏餅を桜餅と間違えて葉っぱを食べないようにしましょう笑。