革靴の手入れ(靴磨き)の頻度はどの位の期間ですべきか?それなりにいい高級な革靴を買うと手入れはすると思うのですが、気になるのは手入れの頻度ですよね。
どういったタイミングで革靴のブラシをかければいいのか?等…
今回は革靴(主にスムースレーザー)の手入れ・靴磨きの頻度について色々と書いてみました。
革靴の手入れの頻度は毎日必要?
まずどういった製法の革靴でも、手入れというほどまでの手入れは毎日必要ありません(グッドイヤー等の高級靴、セメント靴関係なく)。
例えば、動画のようにリムーバブル(汚れ取り)ローションを革全体に塗ったり、コバを専用のブラシで色付けしたり等…※、1週間に1回や2回もこういった大掛かりな手入れ(靴磨き)はNGですね。この頻度でやると革の寿命が反対に短くなります。
※動画を否定しているわけではありません。
関連記事:雨の日の靴メンズの選び方-ポイントは靴底と3種類の製法!
関連記事:革靴の寿命は何年?靴の製法で違う?
ちなみに↑の二つの記事では革靴の製法の違いや寿命まで触れています。お時間がある時にでもご覧いただければと思います。
話を戻すと、要は革靴の手入れ(靴磨き)と言っても、普段できる手入れ、大掛かりな手入れの二つがあるわけです。
ですので、順を追って説明すると、普段出来る手入れというのは以下の2つのことです。
- シューツリー(シューキーパー)を脱いだ靴に入れる
- 脱いだ靴を軽くブラッシングだけする
シューツリー(シューキーパー)を脱いだ靴に入れる
まずはシューツリー(シューキーパー)を1日履いた革靴に入れることです。
シューツリーを靴に入れる理由としては、履き皺(シワ)を伸ばすというのが一番の目的です。
余裕があれば木製のシューツリーのほうがいいですね。木製シューツリーだと吸湿性があり、靴が一日吸い込んだ汗を吸収し靴の湿り気を早めに放出してくれます。
※シューツリーの選び方については↓の別の記事で書きます。
脱いだ靴を軽くブラッシングだけする
次に靴を軽く大雑把でいいので、ブラッシングします。一日ついた塵(チリ)や埃(ホコリ)をとる感じです(結構、表革と靴底のコバのところに塵や埃がたまります)。
そして重要なのが普段から使っている靴クリームの栄養分が染み込んだブラシを使うことです。塵や埃を掃除する目的のブラッシングなのですが、普段使っているブラシを使うことで、日常的に微量の栄養を与えます。結果、大掛かりな手入れをする頻度が少なくなります。
※革靴のブラシの使い分け方の記事をまた書きます。
革靴の手入れの大掛かりにするのは目安はこんな時
で、↑の動画にあるような大掛かりな革靴の手入れ・靴磨きに関しては、大体目安として以下のような感じの時に実施したほうがいいですね。
- 擦り傷がついたとき
- 色落ち・色剥げが確認できたとき
- 雨の日等靴が水に濡れたとき
擦り傷・色落ち・色剥げは案外する必要はない?
先程も触れたように、すでに普段から靴を脱いだ後にブラシをかけている場合は(色クリーム限定ですが)、塵や埃を落とすブラッシングと同時に、擦り傷・色落ち・色剥げは靴クリームの色でほのかに自然と着色されてあまり気付かないことが多いです。
なので、1日履いた後にブラッシングをしていると、あんまり擦り傷・色落ち・色剥げは気にならなかったりします。
雨の日に履いた靴の手入れは結構重要?
ただ雨の日や水たまりを踏んでしまった時に革靴を履いていた場合は、確実に大掛かりな手入れ・靴磨きのタイミングですね。
特に革が水分を多量に含んでしまうと、革靴の表面から白い粉が吹いてきてしまい(塩吹き※)、手入れが必要になってきます。
※塩吹きは革の中にある塩分・油脂・足から吸い込んだ汗の塩分などが結晶として浮き上がってくるものです。
また日頃の息抜き(趣味)として靴磨きをする方もいるので、ストレスが溜まってるなぁというときにやると靴クリームの香りを嗅ぎながら靴磨きをするとストレス解消になると思います。
合成皮革の革靴の手入れの頻度はどうするか?
ちなみに合成皮革(エナメルも含め)の革靴の手入れは、通常のスムースレーザーと違い汚れがついたら合成皮革専用のスプレーを使ってタオルで拭いて汚れをとる感じです。
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なので、汚れがつくたびに都度手入れをする感じなので、日頃の手入れに関しては柔らかい靴クリームをつけていないブラシでサッサッとブラッシングするか、↓グローブクロスをつかって塵や埃などの表面につく汚れ取る程度でいいですね。
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ガラスレザーは少し違う?
ちなみに革の周りに樹脂をコーティングしているガラスレザーの靴の場合は、日頃の手入れに関しては合成皮革の革靴と違いはありません。
大掛かりな手入れとなると、そもそもその方法が違うわけですが、目安もとくにスムースレーザーと変わりません。
例外として、チャーチのポリッシュドバインダーカーフ等、革に樹脂が染み込んでいるタイプのガラス加工のレザーはスムースレザーの対応で問題ありません(染み込ませた系は極端に少ないですが…)。
まとめ
- 革靴の手入れの頻度は靴を履いた後に行う手入れと、大掛かりにおこなう手入れとでは異なる
- 靴を履いた後に行う手入れで、大掛かりな手入れをする頻度は減る
- 雨に濡れたとき、水たまりに足を入れてしまった時は大掛かりに手入れを行うタイミング
ちなみに何足も靴を持ちだすと、靴を脱ぐたびにブラッシングは帰ってきて疲れている状態だと正直めんどくさいです。
そういった場合は、朝出かける直前に軽くブラシで全体を大雑把にブラッシングするだけでもいいです。
結局、脱いだ直後にブラッシングしても部屋の塵や埃が付着することもあるので、朝履く前のタイミングがなんだかんだベターかなぁと思います。