「スーツにブーツを履くのってNGだろ!」「ドレスコードが分かっていないんじゃないの?」とか色々な意見はあると思いますが、機能的なことを考えれば個人的にはスーツにブーツはありだと思っています。
この記事ではメンズスーツに合うブーツや、こういった人はスーツにブーツはやめておいたほうがとかなどについて書いているので参考にしてみてください。
ただ就活生や新卒の方は無難な革靴が一番だと思いますので、就活生や新卒の方は↓の記事でも参考にしてみてください。
スーツにブーツって合わせる時ってどんな時?悪天候の時におすすめな訳
まずファッション的な意味合いは置いといて、スーツにブーツを合わせるシーンとしては2パターン程度があるかなぁと個人的に思います。
- 悪天候の時
- ちょっと寒い時
1.悪天候の時
一つ目は雨や雪の悪天候時には、個人的にスーツにブーツを合わせるようにしています。
理由としては、普通の革靴だと雨の日は裾が汚れたりすることがあるからです。
ブーツは普通の靴よりも甲部分があるため、この甲部分でスラックスの裾が持ちがありやすいため裾が地面よりも高い位置にあがり、裾が汚れにくいという特徴があります。また普通の革靴と比べるとヒールも気持ち分厚いかなぁと感じます。
ブーツでも普通の革靴と同じように雨の日に歩くと水や泥の跳ね返りはあり汚れはつきますが、いくらか裾に汚れがつきにくくなるという理由で履いています。
こういったニーズがあるのかは分かりませんが、チェルシーブーツ(サイドゴア)はガラス加工になっているものが多いなぁと感じますね。※ガラス加工は水の染み込みなどを防ぎ、また汚れなどがつきにくくした革の表面をコーティングする加工です。
なので、表面からの雨の染み込みなどで革が塩吹く状態になりにくいという利点もあるわけです。個人的には雨の多い梅雨の時期などにヘビーローテーションで履いています。
2.ちょっと寒い時
そして二つ目は冬の寒いときに履きますね。
説明はそこまでする必要はありませんが、ブーツだと踝(くるぶし)まで覆うため非常に足元は暖かいです(どちらかというと足首)。
特に冬用のスーツのスラックスでもスラックスのひざ下からは裏地はついていないので※、足の脛(すね)から踝(くるぶし)辺りにかけては、スーツの生地と肌だけなのでかなり違ってきます。
※もちろん既成でも裏地が全面についているものも稀にですがあります。冬に札幌に出張にいった時にブーツを履いていたのですが、普通の靴よりも暖かさを感じたと思います…
ちなみに私は冬の時期になると6:4位の割合でスーツにブーツを合わせています。
スーツに合うブーツを種類別に3段階で採点してみました
個人的には、スーツに合わせるブーツはチェルシーブーツ(サイドゴア一択)ですが、色々な種類のブーツがあるので、大まかな括りで3段階でスーツに合うかどうか勝手に評価してみます。
おすすめ
デザインによってはOK
おすすめできない
- チェルシーブーツ(サイドゴアブーツ)
- チャッカブーツ
- デザートブーツやワラビー
- レースアップブーツ(要は紐のブーツ)
1.チェルシーブーツ(サイドゴアブーツ)
画像参照元:リーガル公式通販サイト
おすすめ
チェルシーブーツは俗にサイドゴアブーツとも言いますよね。ゴムなので脱ぎ履きが非常に簡単で、出先で靴を脱ぐことが多い人にはおすすめです。
紐やストラップなどの余計なデザインがないので、スーツの足元に合わせる時には足元もスッキリと決まります。
冬になるとスエードのチェルシーブーツを履ける時期になるので、フランネルやサキソニ―等のチョークストライプのスーツと合わせを考えるとワクワクします。
2.チャッカブーツ
デザインによってはOK
チェルシーブーツとは違い、チャッカブーツの場合ゴツゴツしたシルエットのものや、すっきりとしたデザインと非常に幅広いので、スーツに合わせるならすっきりとしたデザインのチャッカブーツがおすすめです。
ちなみに私が持っているロークのチャッカブーツは完全にボリューミーすぎて、スーツには合いません。
※画像準備中
またかつて持っていたユニオンインペリアル(※画像はヤフオクに出品したときの画像)のチャッカブーツはフォルムが綺麗なので、スーツにも合わせられるチャッカブーツです。
3.デザートブーツやワラビー
おすすめできない
ワラビーやデザートブーツなどはフォルムやソール的に見た目がカジュアルすぎるので、どう考えてもスーツには適していませんね。
もちろん、クールビズやウォームビズなどでカジュアルなジャケスラスタイルであれば活躍できそうですが、スーツには合わせるのは少し難しいですね。
4.レースアップブーツ
おすすめできない
レースアップというと分かりにくいですが、要は紐で結ぶタイプのブーツ全体のことを指しています(カントリー系ですね)。
紐の穴が多いタイプのブーツは総じて外羽根式で甲高にもなり武骨な印象になってしまうので、スーツにはなかなか合わせられません。
ブランドでいうとトリッカーズのカントリーなどが分かりやすい例です。
軽くまとめると
多少ブーツのデザインごとでスーツに合わないというのはありますが、「スラックスの裾で隠れれば普通の革靴に見えるじゃん」というのがスーツにブーツを合わせるときの基準かなぁと思います。
ですので、その基準に照らし合わせれば、チェルシーでもチャッカでも問題はないですね。
ただブーツ全体に共通して言えるのは、スラックスの裾がワンクッション、ハーフクッション※で絶妙にバランスをとっている着こなしをしている場合には、どういったブーツを合わせても甲部分が引っかかるので少し不恰好になりやすいです。
※クッションはたるみのこと。詳しくは「スーツの裾はダブルとシングルで違いは何がある?」を参考にしてみてください。
個人的にはイギリス的なシルエットのスラックスなのでブーツを履いたときの裾のクッション気になりませんが、イタリアン的な着こなしで裾をキュッと絞っている場合には注意が必要ですね。
スーツにブーツを履くのは辞めたほうがいい人or気を付けたほうがいい人
また個人的にですが、スーツやスラックスにブーツを合わせるのを辞めたほうがいいかなぁという人もいます。
自転車通勤してる人や、よく階段の上り下りをする人
まず自転車通勤をされている方は、なるべくスーツにブーツは合わせないほうがいいと思います。
↑でも触れていますが、ひざ下以降は裏地もついていないので自転車を漕いでいる摩擦で生地も傷みますし、またその摩擦で縫い代のロックミシンが取れたり、縫い目がパカッと割れることがあるので、おすすめできません。
関連記事:自転車通勤のスーツの服装で気を付けるべき11のポイント
また階段をよく上り下りするような方も同様に、ブーツを履くことでスラックスの内側の縫い代部分にダメージを加え過ぎてしまうののであまりおすすめできません。
そんなひとにおすすめなのがアンクルブーツ
ただそういった人でも踝程度の高さのアンクルブーツがあります。
画像を見てもらうと分かりますが、踝(くるぶし)程度の高さに収まるのでスラックスの内側にそれほどダメージがありません。
一度試着しましたが、違和感があったので私は持っていませんが、もしこれからブーツを履いて自転車通勤する人にはおすすめかもしれません。
まとめ
- スーツにブーツを合わせるなら雨の日や雪の降るような寒い時
- スーツ用のブーツを持っていないなら一足目はチェルシーブーツ(サイドゴアブーツ)
- 自転車通勤やよく階段を上り下りする人はアンクルブーツがおすすめ
あと付け加えると、グッドイヤーやマッケイ製法のようなブーツであれば問題ありませんが、安いブーツ※だとワンシーズン毎日履くと結構な匂いになります…
※セメント製法などのブーツは通気性がないためニオイやすい
なので、セメント製法のブーツの場合は何日かおきに履くことをお勧めします。
靴の製法に関しては↑の記事で詳しく書いています。