自転車通勤をスーツの服装でする場合の気を付けるべきポイントを11個にまとめてみました(多分11個です…)
普通の自転車(ママチャリなど)やロードバイク、ミニベロ、クルーザーなど色々自転車はあると思いますが、どういったタイプの自転車を乗っていても参考になると思います。
またクールビズの服装や、勤務している会社がスマートカジュアルなど、ジャケット・スラックススタイルで自転車通勤する方にも参考になればと思います。
自転車通勤のスーツの服装でまずはスラックスを気を付けるべき?
まず自転車通勤をスーツでする場合は、スラックスが一番ダメージを受ける部分です。特に股の部分が摩擦で擦れて穴が空いたり(股ずれ)、生地が割けたりする確率が普通に通勤している人のスーツよりも起こりやすいので注意したいところです。
ただこういったスラックスの股ズレや生地が裂けることにに関しては、以下のような2つの対策ができます。
- 股シックを大きくする
- ミシン刺し
股シックを大きくする
まず股ずれを起こさないためにも股部分に大きなシック(ハートシック)を縫い付けることをおすすめします。
もともと↑の小さなシックがついていますが、シックがついていない箇所は直にスーツ生地と肌で摩擦を起こし、股ずれしていきます。
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なので、通販で↑のような大きなシックが売っているので縫い付けて股ずれを防止しやすくなります。ただ家庭でも縫い付けることはできますが、結構めんどくさいです。
ですので、例えば新品でスーツを買うときはスーツ屋さんでつけてもらえますし(既成スーツ・パターンオーダーなどスーツ屋によっては無料・有料それぞれです)、すでに使っているスーツスラックス、単品スラックスがある場合は洋服のお直し屋さんなどで、大体¥1,000前後で付けてもらえます。
ミシン刺し
そして2つ目がスーツの股部分の生地を直接補強するミシン刺しです。
これは↑股部分のスーツ生地をミシン糸でガシガシ縫うことで、生地の強度を強くする方法です。
股ずれ対策・生地裂け対策の意味もあります。また仮に股ずれを起こして穴が空いたとしても修復できます。
ただ、このミシン刺しは柄物のスーツでやると少しミシンステッチが目立つので好みは分かれます。なので最低限スーツで自転車通勤する人は股のハートシックはつけておいたほうがいいですね。
その他の股部分の対策
でとりあえず股部分はシックで対策すればそれなりに問題ないですが、できれば今後自転車通勤をスーツをする方はスーツを買うときに意識したほうがいいことがいくつかあります。
2パンツスーツ
まずは、なるべくスラックスが2本ついているツーパンツスーツを買うことをおすすめします。
自転車通勤をしだすとスーツを買っても先にスラックスからダメになっていくので、上着だけまだ着れる状態で捨てる方が多いです。スラックスが2本ついているので、上着も綺麗な状態で捨てることもありません。
ストレッチ素材のスーツ(スラックス)
そして次におすすめなのがストレッチ素材の生地を使ったスーツ(スラックス)です。
ストレッチが効いてるので、生地が裂けにくいというのと膝が抜けにくいというのがあります。最近ではaoki等大型スーツチェーン店で自転車用のスーツなどを取り扱うようになってきましたね。
細かいことを言いだせば、夏のスーツで着るようなモヘア混のスーツは、ストレッチ性がなく自転車で漕ぐのには相性の悪いスーツ生地の一つです。生地はシャリシャリして夏は清涼感があるのでいいのですが、如何せん生地に反発力があるので、自転車を漕ぐような激しい動きには弱く生地が裂けやすいです。
自転車通勤のスーツの服装の汗や汚れ対策!明るめのスラックスは要注意?
そして次に私がしているスーツ通気時の汗や汚れ対策は3つほどあります。
明るめの色のスーツやスラックスの汗じみの対策
私の場合はスーツの上着はたたんで鞄に入れてるので、ほとんどスラックスに対しての対策です。
特に明るめの色(特にライトグレー)だと夏だと汗をかくと汗ジミが酷くなるので、お漏らししたように見えてしまうので対策が必要です笑。
膝から上の股や股間の汗の対策
まずは膝から上の股や股間の汗の対策です。私はあまり股など股間の腰回りなどは汗をかきませんが、このあたりに汗をかきやすい人専用に↓のような下着があります。
私は使ったことがないので分かりませんが、友人曰く汗は結構蒸発が早いらしいです。
膝から下の汗対策
そして次は膝から下の汗対策です。私の場合、夏は自転車を降りた後に膝裏から滝のように汗が下に流れてくるので、ふくらはぎ付近が汗ジミでべっとりしてしまいます。
↑のようなコットン(綿)ロングホーズを履いて汗を吸収してべとつきを防いでいます。
こういったことがめんどくさい場合は、クールビズの時期などに夏限定でスラックスをクールマックスなどの清涼感のある機能素材のモノを履くなどもありです。
また明るめのスーツやスラックスは、雨上がりの翌日は水たまりや泥はねがあるので、なるべく着ないようにしています。人によっては雨上がりの翌日はなるべく水たまりが少ないルートで通勤する人もいるそうです。すごいですね。
ネクタイは締めずに自転車を漕ぐ
後、細かいことを言えば夏や冬関係なく、シャツにネクタイは締めずに通勤中には自転車を漕いでいますね。
単純にネクタイを締めたままだと暑いのと、ネクタイが汗で黄ばむのを防ぐというところです(明るめのネクタイだとすぐに黄ばみます)。多少、汗でワイシャツの襟の汚れや黄ばみ対策に首にタオルを巻いたりしてます。
ちなみに↓の記事でネクタイの収納するときのネクタイの汗について少し触れているので参考にしてみてください。
→ネクタイの収納方法はハンガーが一番?ポイントはシワとゆがみ?
また夏であればシャツのボタンをもう一つ開けて自転車を漕ぐと涼しいですね笑。
裾バンド
そして汚れ対策として、裾バンドをつけています。
比較的スーツの裾をシングルにしていると、風で生地が吹かれるので、ロードバイクやミニベロ、クルーザーなど自転車の種類に限らず、チェーン周りの油や、汚れがつくことが多くなります。
裾バンドはしておいたほうがいいですね。
自転車通勤のスーツの服装で靴も重要?
またスーツで自転車通勤時の靴についても触れておきます。気を付けるポイントは4つです。
- 底の素材
- ブーツは厳禁
- 靴の傷
- ローファーはNG?
底の素材
まず靴底の素材はなるべくゴム底(ラバーソール)にしておくことをおすすめします。※画像右
理由としては普通のレザーソールだと滑りやすいからです。
特に先程も触れた雨の日の翌日はよくすべって、ペダルを踏み外したりすることがあるので注意が必要です。
もちろんレザーソール(本皮・合皮)でも、普段から履き慣れて底がツルツルじゃなければOKだと思います。↑の記事でもレザーソールとラバーソールについて書いているので参考にしてい見てください。
靴の傷
また結局漕いでいると、ペダル部分や変な角度で足を地面に接する時に傷がつくことが多いので、なるべくプレーンな足先よりもどちらかというとメダリオンやフルブローグなど傷がついても目立たないものを履くようにしています。
足先のメダリオンなしのストレートチップなどのトゥに傷がつくとめちゃくちゃヘコむので、多少気持ちの問題です笑。
ブーツには注意?
そして3つ目はブーツはなるべく履かないようにしていますね。
ブーツの場合、踝(くるぶし)より上にある部分が、自転車を漕いでいるとスラックスの縫い目と擦れることがあるので、縫い目がほどけてパックリ割れることがあります。
もちろん稀なケースなのですが、ジョッパーブーツなどはストラップがスラックスのロックミシンで縫われているところと絡んでしまうとかなりめんどくさいです。
参考記事:スーツの靴の選び方-最低限知っておきたいデザインと素材
ローファーはNG?
最後にローファーを履いて自転車を漕ぐと、履いていくうちに踵がガバガバになるとすごく自転車が漕ぎずらくなります。
漕いでいるうちに脱げそうになったことがよくあります。もちろんこれはローファーのサイズ感が合っていないというレベルの話なので↓の記事でも参考にしていただければと思います。
→スーツにローファーってあり?履くなら気を付けたい4つのポイント
まとめ
- 自転車通勤のスーツの服装で一番気を付けなければいけないのは股のシック
- 雨の日の翌日の自転車通勤ではなるべく明るめの色のスーツは着ないようにする
- 靴底はペダルを漕ぐときに滑りにくいラバーソールがおすすめ
最終的に言いだしたら、キリがないのですがポリエステル混紡率が高いスーツだとムワッとして暑くなるので、なるべくウール混率が多いスーツを選ぶようにしています。
ただ耐久性でいえば、絶対ポリエステル生地のほうが強いのですごく悩むところです汗。
ウールとポリエステル生地に関しては↑の記事でも詳しく書いているので参考にしていただければと思います。