ネクタイの選び方で重要なポイントをまとめてみました。キーワードは”ハリ”と”ハバ”です。
普段スーツを着るサラリーマンの方々以外にも、リクルートスーツを着こなす就活生、また旦那さんや彼氏や会社の男性や上司にプレゼントを考えている女性の方々にも参考になるかと思う内容です。
画像付きです。
ネクタイの選び方その前に
まずとりあえず今回話をするネクタイの第一条件としてビジネスやカジュアル(最近ではドレスコードのスマートカジュアルとか)で使う用のネクタイを中心として話しておこうと思います。
例えば、ガッツリと服道楽の方が好きそうなセッテピエゲなどのスカーフ的なネクタイについては割愛します。
↑の左のようなネクタイのことをトレピエゲ、セッテピエゲなどといいます(もちろんイタリア的なスーツが好きで比較的緩い方々はするネクタイですが絶対数が少ないです)。
→スーツのイギリスとイタリアの違いを2つのポイントでまとめてみた
またイタリアやイギリスの違いに関しては↑の記事でも詳しく解説しています。
ネクタイは安いのは型崩れしやすい?
また基本的に、高ければいいというわけでもないのですが、安いネクタイの場合はそれなりに型崩れをしやすいリスクがあります。
例えば、ネクタイ生地は裁断の際に、45度の角度でバイアスで生地を裁断します。
ブランドもののネクタイ安物にかかわらずネクタイではこういった45度裁断は当たり前にやりますが、稀に型崩れがすぐにするネクタイはこういった裁断を無視しているモノが多いです。
特定のお店がそうだとかというのはありませんが、駅の売店やコンビニで売っているような安いネクタイに関しては、こういった型崩れしやすいネクタイは非常に多いです。
ネクタイの選び方で重要なのはハリと幅?
それではやっと本題なのですが、ネクタイを選び方でデザインなど以外で重視したいところなのはネクタイのハリと幅です。
ネクタイのハリが一番重要?
まずネクタイを買うときの良し悪しの見分け方で重要視してほしいのはネクタイの素材(シルク)のハリです。
↑の画像のような感じでハリを確認しましょう(反発力を確認する感じです)。
何故こういったことをするかというと、握ることによってそのネクタイがシワになりにくい(シワからの回復力・復元力があるかどうか)を確認できるからです。さらに言えば、シルク生地が分厚いものがベターですね。
もちろん絶対的なハリの基準があるわけではないので、店頭に置いてあるネクタイをいくつか比較するといいでしょう。
ただあまりこういったことをやるとお店の人は気分はよくありませんので、ネクタイ売り場の販売員が分からないようにさりげなく握りましょう笑。
例外な素材もあり
ちなみにこの”ハリ”に関してはシルク(絹)100%のネクタイに限っての話です。
- コットン(綿)
- リネン(麻)
- ウール(毛)
あまりハリは↑の素材では関係がありません。なので、シルク以外の素材を選ぶことで一つのネクタイを選ぶ(プレゼント)基準になるかもしれませんね。
また素材の季節感でいうと、シルクは通年、コットンであれば春・秋、リネンであれば夏、ウールは冬など、こういった季節別でネクタイ素材を選ぶということも一つの手段です(ちなみにコットンは季節問わずにコットンシルクや、コットンウールなど混紡されることも多いです)。
幅
そして次に重要なのがネクタイの幅(大検幅)です。
一応、名称が分からない人の為に大検というのは右のことです。
スーツであれば(ジャケットスタイルでも同じ)、左が襟幅が狭いローラペルのスーツ、右が普通の襟幅のスーツですが、ネクタイの幅もできれば上着の襟幅に合わせたいところですね。
もちろんフロントボタンを締めれば見えない部分なのですが、めちゃくちゃ細身のスーツ(当然襟幅も狭い)で大検幅のやたら広いネクタイをしている人が稀にいます。せっかくスーツもネクタイもいいモノをしているのに、それぞれの幅が極端にバランスを欠くと、一気にダサイ着こなしになってしまいます。
普通のスーツ | 理想的なネクタイの幅…7.5~9.5cm |
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細身のスーツ | 理想的なネクタイの幅…~7.5cm以下 |
一般的な普通のスーツの襟幅は8.0cm~9.0cmほどで、襟幅が狭いナローラペルスーツ・ジャケットであれば7.5cm未満なので襟幅のプラスマイナス0.5cmほどのネクタイの大検幅のモノを選ぶのが理想です。
↑の私のネクタイは左が7.5右が8.5cmでした。写真の撮り方が悪いのか、差寸が1.0cmにもかかわらず左のネクタイがかなり小さく見えてしまいますね汗。
因みに7.5cmのセッテピエゲでネクタイはステファノビジでオーダーしたのですが、その当時はやたらとナローラペルのスーツを着ていたのでオーダーしました。
ただ細身のスーツはブリティッシュ系だったので、かっちりしたスーツにはセッテピエゲのナロータイは合わないなぁと思い、結局一回もはめてません汗。
ですので、仮に自分でネクタイを選ぶ場合や、女性であればプレゼントでネクタイを選ぶ時には、なるべくスーツやジャケットの襟幅を考えて選ぶと間違いないですね。実際、ネクタイ売り場の方に頼めば定規やメジャーで測ってくれます。
品質がいいネクタイは他に何で見極める?
また品質がいいネクタイでこれは間違いないという選び方があります。
ネクタイ専業メーカーのネクタイを選ぶべし?
それはネクタイ専業メーカーのネクタイを選ぶことです。
ブランド物のネクタイよりも安いのですが、仮に同じ値段でも専業メーカーのネクタイのほうがクオリティが非常に高いです。
- CRICKET(クリケットは日本メーカー)
- FAIRFAX(フェアファクスも日本のメーカー)
- Altea(アルテアはイタリアのメーカー)
- DRAKES(ドレイクスはイギリスのメーカー)
メーカーを挙げてみるとこんな感じですね。概ね↑のメーカーは百貨店などセレクトショップで扱っています。正直ブランド名などはあげませんが、こんなクオリティなのにえっっ!?この値段は高いなぁってなるようなブランドネクタイは意外と多いんですよね。
個人的におすすめなネクタイはイギリス的なシルクプリント
また個人的に長く使えるデザインのネクタイでおすすめなのがシルクプリントのネクタイです。
ちなみに↑の画像などで見せているネイビー地にレッドとブルーのドットが入っているのがシルクプリントのネクタイです。
ターンブル&アッサー/Turnbull&Asser:ネクタイ 小紋 グレイトギャツビー サックスブルー
Turnbull & Asser(ターンブルアンドアッサー)やHolliday & Brown(ホリデイアンドブラウン)などのイギリスのメーカーがシルクプリントタイでは有名ですがすごく高価です(高価なため扱い店が少ないです、ちなみにこういったメーカーも専業メーカーです)。
簡単に言うとこういったシルクプリントの柄は流行り廃りがないのが特徴で、通常のジャガード織のネクタイに比べると平織なのでかなり丈夫です。
どうしてもイタリア的な柄などは、最先端をいっていてその瞬間瞬間は非常に魅力的でカッコいいのですが、時期が過ぎてしまうと古いなぁという感じになりがちですね。タンスの肥やし(ネクタイの場合表現合ってるかは微妙ですが)になってしまいます。
まとめ
- ネクタイを選ぶ時に重要なのはシルクのハリ
- ネクタイの大検幅も上着の襟幅に近い幅を選ぼう
- コストパフォーマンスがいいのはネクタイ専業メーカーのネクタイ
個人的にプリント柄ではペイズリー柄はすごく好きですが、多少上級者的な柄になってしまうのでシンプルな柄がいいですね。
また色について困ったときはネイビー地のネクタイを選んでおけば間違いないですね。
ちなみに赤はパワータイとも言われているので、就活で面接の際に着用したり、サラリーマンの方ならプレゼンの時にしたりなどすると効果的です。