新入社員のボーナス(賞与)はいつからもらえるのか?大体こんな質問を新卒の若者がすると「新入社員の分際で…ボーナスとか語るな」のような的外れな答え(もしくはそれっぽい雰囲気)が返ってくるかもしれません。
もちろん民間企業でそれぞれ新入社員に対してのボーナスの考え方は違いますし、公務員では新卒のボーナスの支給に関しては決まりなどがあったりします。
なので、新入社員のボーナスについて民間企業・公務員含めてどういった形で支給されるのかどうかについて書いてみました。
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新入社員のボーナスはいつから貰える?民間企業の場合
まず大雑把に言えば、新入社員がボーナスを貰えるパターンと全く貰えないパターンがあるわけですが、概ね3パターンほどあります。
- 新入社員にはボーナス(賞与)が支給されない
- 新入社員にはボーナス定額支給される
- 新入社員のボーナスは満額の何%かの支給
新入社員にはボーナス(賞与)が支給されない
まずはそもそも新入社員はボーナスの対象外という会社もあります。これ自身は企業の方針なのでしょうがいないですね。
よくあるのが学生の頃に新卒のリクルートサイトに賞与(ボーナス)の支給の実績の記載があっても、業績によって自分が入社した年に会社側が賞与が払えなくなっても特に問題はなかったりします(賞与自体企業に払う義務はそもそもない)。
新入社員にボーナスを支給する予定でも支給できなかったケース
実は私が入社した年が2008年、その年の夏ごろにリーマンショックが起きました。後述もしますが、私が入社した会社は夏・冬ともに新入社員にはボーナスは出ましたが、私の大学の同級生でそれなりに知られている会社で新入社員も含め、ボーナスが一切出なかった会社もあります。本当は出す予定だったようです。
もちろん、年俸制で給与14分割などの契約などで労働契約書類などに賞与の支払いが明確にする旨の記載等がされていたりしたのに、払われないこと等の場合は少し話が違ってきますが、非常に稀で例外なので割愛します。
ただ企業によっては新入社員の夏は一律なし、でも冬からはボーナスを支払うという会社もあります。
新入社員にはボーナス定額支給される
次にボーナスが新入社員一律定額支給です。
↓の記事でも触れていますが、実は私がこれでした。夏5万、冬5万と定額で支給されるということを、新入社員の社員研修で言われました。
ちなみに私がいた会社は、8月のお盆の前に支給されました。
新入社員のボーナスは満額の何%かの支給
個人的な印象としては↑にあげた2つが多いと思いますが、良心的な会社はボーナス査定基準日となる勤務日数を日割り計算して、夏でも新入社員にもボーナスを出してくれる会社もあります。
もちろん、2年目の先輩などと比較して満額支給はありませんが、それなりに景気のいい会社はやってくれるそうです。
新入社員のボーナス公務員はいつから?
また公務員の場合は、新卒の新入社員でも高卒・大卒関係なく夏からも支払われます(ただ夏の査定は満額査定の支給ではありません)。
公務員のボーナス(期末手当・勤勉手当)のもらえるパーセンテージは、民間企業や世の中の経済状況などで年度によって変更になりますが、毎年人事院(公務員の給与などを定める機関)で提示されているので、支給金額がある程度分かってきます(大体4.1か月付近を常に推移しています、夏2.0冬2.1のような感じです)。
新卒公務員の高卒・大学卒別の夏と冬のボーナスのモデルケース
新卒で入った公務員の夏・冬ボーナスのモデルケース※としては↓の表みたいな感じになります。
※人事院の平成27年度の給与モデルと平成28年度以降のボーナスの支給割合から、新卒公務員の夏冬のボーナスのモデル支給額を割り出しています。
時期 | 高卒 | 大卒 |
---|---|---|
夏 | ¥87,844 | ¥107,345 |
冬 | ¥314,505 | ¥384,322 |
参照元その1:http://www.jinji.go.jp/kankoku/h27/pdf/27point.pdfの6ページ目
参照元その2:http://www.jinji.go.jp/kankoku/h27/pdf/27kosshi_kyuuyo.pdfの2ページ目
査定の基準※というのは公務員は決まっています(夏6月1日、冬12月1日です)。
参考記事:冬のボーナス支給日の時期はいつごろ?冬は夏に比べて多い?
新卒大卒の公務員夏のボーナスの計算例
冬のボーナスは満額もらえますが、夏の査定は4月1日~6月1日の2か月分なので、例えば大卒の夏の公務員のボーナスは以下のような式になります。
¥176,700×2.025×0.3(2か月分の査定)=¥107,345
もちろん地域手当等によって、0.5~2.0%給与が違うので、ボーナスの金額も多少変わってきます。なので、多少大きめの民間企業に勤めている新入社員の方々は、参考になる数字かもしれないですね。
新入社員のボーナス支給なしでも特別な手当てが出る会社がある?
また会社によっては新入社員のボーナスは支給なしと言われていても、それに近い手当てが出るある場合があります。
会社によっては夏や冬に手当てが出る?
期待するほどの金額などではありませんが、寸志などと同等の金額の手当てが出ることがあります。
分かりやすいモノでいえば冬に支給される餅代やお歳暮代などです。
夏のボーナスは出ないけど、夏にはお氷代(飲み物代)など夏手当てのようなものも出る企業も稀にあります。もちろん会社によっては、出さないところもありますし、逆にボーナスを出さずにお餅代(寸志)を出すことでボーナスを出せなかったことを濁すこともあります。
給与明細の記載
ちなみにそういった特別な手当の場合は「寸志」という文字をし袋に表書きされたものを手渡しされてりもしますが、給与明細では色々な形で記載されることがあります。
- 餅代(もちだい..冬のボーナス時期)
- 御歳暮代(おせいぼだい…冬のボーナス時期)
- 帰省代(きせいだい…夏・冬のボーナス時期)
- 酒肴代(しゅこうだい…夏・冬のボーナス時期)
- お氷代(おこおりだい…夏のボーナス時期限定、飲み物のこと)
私が知っているのでは、これぐらいですね。
少し思いだしましたが、2015年に北海道電力が従業員にボーナスが出さないと言ったにもかかわらず、生活支援金と名前を変えてボーナスに近い金額を支給して、電気料金の値上げをして物議を醸し出していましたね。
まとめ
- 新入社員のボーナスは夏冬まったく支給されない企業もある
- 新卒大卒の公務員の場合は夏は大体10万程度支給される
- 新入社員のボーナス無しと言われても夏ならお氷代、冬なら餅代などの手当てが出る場合もあり
ここ数年は、夏と冬のボーナスというよりも、上場企業は四半期決算の会社も多くあるので、決算ボーナス(インセンティブ)という形で支払われる会社も多いです。
なのでそういった影響も受けて、夏冬のボーナス支給という考え方も数年後は死語になるかもしれませんね。