スーツ生地の選び方は、普段スーツをあまり着ない方ではなかなかピンときません。分からないことばかりですよね。
当ブログ管理人は元スーツメーカーに6年間勤めていたこともあり、スーツに関してはかなりマニアックで詳しいほうです。
この記事では、生地の柄(デザイン)がどういった種類があるのかまとめてみました。
スーツを買い物する際に、役立ててください。
無地のスーツ生地
説明するまでもないですが、まずは無地のスーツ生地ですね。絶対持っておかないといけませんね。
仮にスーツを全く持っていない場合は、まずは黒無地のスーツを1着買うことをお勧めします。
黒無地だと冠婚葬祭に使えるのでどういった場面でも着用が出来ます。いわゆる準礼服として使えます。
関連記事:礼服とスーツの違いは何?普通のスーツを略礼服に見せるコツとは?
また無地だとフレッシャーズスーツ(新入社員)や、リクルートスーツ(就職活動用のスーツ)でも鉄板ですよね。
ですので、黒無地とあわせて紺無地のスーツをあわせて2着持っておくといいでしょう。
格言う私も大学の入学式のスーツ(黒無地)と、新たに親に買ってもらった紺無地のスーツで就職活動してましたね。2着あれば就職活動はOKです。
関連記事:大学生の入学式のスーツどういった色や柄が理想?買うなら安いスーツ?
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ただ無地と言っても色々な柄※があります。
※後述するシャドーストライプ、ヘリンボーンストライプ、ピンチェックやシャドーチェックも無地系の生地といえますね。
無地だけど柄物の生地のシャークスキン
ちなみに、個人的にグレー地のこちらの柄が好きです。シャークスキン(サメ肌)と言われている生地ですが、遠目で見ると無地です。
近くによってみるとサメ肌と言われるのが分かりますよね。
生地の色としてはほぼグレー生地が多いです。僕自身は他のネイビーやブラックなどの色でシャークスキンはあまり見かけません。海外の生地ブランドぐらいかな?
もちろんそういった色でもシャークスキンと謳ってるものも多くありますが、シャークスキンの良さはやっぱりグレー生地ですね。むしろスーツ売り場の人にネイビーや黒でシャークスキンないか?どうか聞くと困るかもしれません笑
一般的にシャークスキンは色味が暗い色だと、おじさんくさいイメージがありますが、OO7のショーンコネリーのようにミディアム(明るめの)グレーのシャークスキンスーツに白シャツ、ブラックネクタイのスタイルが洗練された感じでカッコいいです。
※写真のネクタイは紺のピンドットですが、こちらもカッコいいですね。これをブラックのネクタイにするとOO7です笑。ぜひ試してみてください。
関連記事:グレースーツの着こなしの定番とは?見本はOO7のショーンコネリー?
ストライプのスーツ生地
つぎはストライプです。
分かりやすい特徴としては、ストライプの間隔が細くなればなるほどエレガントとなり、広くなればなるほどパワフルな印象を与えます。
そして、ストライプと言っても色々な種類があります。ここでは代表的なモノをご紹介します。
ピンストライプ
ストライプといえばやっぱりピンストライプですね。
明るめの紺のピンストライプは定番で若々しいイメージが出ます。
もちろん色の明るさ、素材によって印象はガラリと変わります。個人的には青のロンドンストライプのシャツに明るめのネクタイなどのこういったコーディネートが良いですね。
※写真のピンストライプ幅が一般的な広さですね。
こういったピンストライプのスーツは黒無地、紺無地のスーツを揃えたうえで買うといいです。
チョークストライプ
特徴としてはチョークで線を引いたようなデザインからこの名前が名づけられています。
主に冬のフランネル・サキソニー素材などに使用される生地のデザインです。春・夏の生地でもデザインとしてもありますがやはり秋・冬がおすすめですね。
冬であれば毛羽立った生地と、チョークのこすれた感じのストライプがマッチして非常にカッコいいです。
流石にビジネスマンに多くはありませんが、画像のように僕はネイビーチョークストライプのスーツにはブラウンスエードの靴を合わせます。
フランネルやサキソニ―などの冬素材のチョークストライプのスーツとスエード靴は相性抜群です。
シャドーストライプ
先程も無地のところで少し触れましたが、無地に縦線の織柄が入ってるのがシャドーストライプです。この生地のスーツは定番で売れていく商品ですね。スーツ業界的に言うと売れ筋です笑
ここ数年ではリクルートスーツでもこういったシャドーストライプを着てる方も多いです。もちろん、業界によっては絶対無地みたいなとろもあります。
なので黒無地、紺無地を持っているなら、3着目以降買ったほうがいい柄だと思います。
ヘリンボーンストライプ
ヘリンボーンはニシンの骨という意味です。ニシンの骨のようなデザインからこの名前がついています。
この生地はシャドーストライプと同じように織柄があるもので、これ自体をシャドーストライプの中のひとくくりにする方も多いです。
最近ではシャドーストライプ=ヘリンボーンストライプみたいな感じがあります。
ヘリンボーンでなく普通のシャドーストライプが欲しい場合はしっかりと店員の方に伝えましょう
個人的な思い出として初めてパターンオーダーしたときのスーツ生地がネイビーヘリンボーンストライプでした笑。柄でいうとクラシックなので、ネクタイもクラシックなものが合いますね。
→スーツの寿命は何年?目安は袖と膝に表れる?
→新入社員のスーツの色は何色が理想?ポイントは艶無し?
シャドー系の織柄の生地は↑の2つの記事でも触れていますが、無地と比べて生地の経たりや汚れが目立たないという特徴もあります。
チェックのスーツ生地
チェックというと伊勢丹の紙袋の芸人の方がいますが笑、チェックにも色々な種類があります。※ちなみに伊勢丹の袋はタータンチェックです。
簡単に想像つくのはこういったチェックの生地だと思います。それではどういった柄のチェックがあるのか見ていきましょう。
ハウンドトゥース(千鳥格子)
ハウンドトゥース(犬の牙)ですが、日本ではどちらかというと千鳥格子というのが一般的な読み名ですね。
雑誌では結構ハウンドトゥースと言ってる場合が多いですが、スーツ業界では千鳥格子のほうが通じます。
柄が多きければ大きい(※右のほう)ほどパワフルに見えるデザインです。
そういう特徴もあり、大きい柄であればスーツだけでなくジャケットとしても良く使われる生地のデザインです。
ピンチェック(バーズアイ)
ピンチェック、針先でひっかいたようなデザインから言われています。遠目は無地に見えるので冒頭で言ったシャークスキンとあわせて人気があります。
またこの生地のデザインはバーズアイ(鳥の目)というような言い方もされ、針先がもう少し大きいデザインになればバーズアイ(※右のほう)と呼ぶ人もいます。
個人的にはグレー系の色でバーズアイが定番でおすすめですね。
シャドーチェック
これはシャドーストライプと同じように織柄でチェックのデザインを表現しています。
個人的には細かいチェックが好きですね。
その他の柄のスーツ生地
ウィンドペン
いわゆる格子柄と言われるデザインです。
無地の生地の上にあしらわれたり、チェック生地の上にあしらわれていたりなど色々なデザインに使われます。
結構派手なものもあったり、同系色とあわせてシンプルな柄にできたりとプラスアルファのようなデザインですね。
こんな感じです。派手ですね汗。
まとめ
- スーツの柄は大きく分けて無地、ストライプ、チェックの3種類ある
- 新入社員やスーツの数をあまり持っていない方はシャドーストライプがおすすめ
- チェック系の生地でも細かいデザインの柄なら遠目に無地に見えるので案外グッド
専門店・セレクトショップ・百貨店等でスーツを買う際に、スーツ生地の柄の種類を覚えておけば、店員の方に自分が欲しいスーツが伝わりスムーズに買い物ができます。
ぜひ今回の内容を参考にしていただければ幸いです。
このブログのこの記事をブックマークしておくなどして、画面を見ながら買い物の際に店員の方に相談しながら、買い物するといいかもしれません。