夏のクールビズの時期になると、サマージャケットとして麻(リネン)のテーラードジャケットを着こなす機会があると思います。
着こなしと言っても人それぞれあると思いますが、麻の素材を活かしたアイテム選びをするだけでも随分と変わってきます。
もちろん正解があるわけではないですが、麻のジャケットの素材を活かした着こなしについて色々と書いてみました。またまだ麻のジャケットを買ってない、これから着ようという方向けにも少し書いています。
基本メンズ向けに書いていますが、女性(レディース)の方も参考になることがあるかもしれません。
麻のジャケットの着こなしはネップやシワ等の素材感を利用すべき?
まず麻という素材はネップ(繊維が生地の表面にぴょこっと出る様子)や、シワが特徴的なので、ジャケットを着こなす時にはそういったざっくりとした素材感を活かすことが大事です。
例えば、ビジネスやカジュアルシーンで麻素材のジャケットを着こなすにあたって以下のような感じのアイテムを合わせるだけでも着こなしに差がつきます。
- シャークスキンのスラックス
- ニットタイ
- オックスフォードシャツ
- スエードの靴
シャークスキンのスラックス
まず生地の素材がシャークスキンのスラックスです。
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シャークスキンというのはそのままサメ肌なのですが、生地の素材はかすれた感がある素材なので、ざっくりした麻素材のジャケットにマッチします。
画像参照元:スーツ生地の選び方-賢い方法は柄の種類を知っおくこと
プレーンな素材のスラックスを選ぶよりも、麻のざっくりした素材と、シャークスキンの表面がかすれたように見えるので非常に相性がいい生地の一つです。
ニットタイ
ニットタイはメッシュ状に見えるので、見た目の麻のジャケットと相性が○。
なるべくスクエアタイプのニットタイが軽やかでおすすめです。
オックスフォードシャツ
オックスフォードシャツは麻のジャケット同様に、素材感があり、汗をかいてもすぐに乾きやすいので、非常に相性のいいシャツの素材です。
スエードの靴
スエード靴に関しては、秋冬のイメージがありますが、夏の日差しのキツイ日でもコーディネートとしては問題ありません。
合わせるならブラウン系でも、ライトブラウンやベージュなどの色が理想です。
もちろん、お洒落は足し算するか、引き算するかだと思うので、すべてのアイテムを揃えなくても一つでも合わせるだけでもOKだと思います。
またもう少しカジュアルライクな話をすれば、ワンウォッシュ(ノンウォッシュ)のジーンズで綺麗目に合わせるか、加工ジーンズ系で麻の素材感と合わせるかなど、色々な着こなしができますね。
麻のジャケットの着こなしシワが気になるなら2種類のジャケットを選べ?
ただ麻のジャケットを着こなすにあたってはシワが気になるところです。デメリットとはさすがに言いませんが、買ってもすぐしわくちゃになってしまっては着こなしもあったもんじゃないですよね。
私の場合、普通の麻のテーラードジャケットはいくつも持っていますが、初めて麻のジャケットを買う場合は以下のようなジャケットをまずは選んだほうがいいかなぁと思います。
- ジャージージャケット
- 麻100%でないジャケット
ジャージージャケット
通称ニットジャケットとも呼ばれるもので、カーディガンのように着れる麻のジャケットです。
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綿(コットン)や羊毛(ウール)100%素材のジャージージャケットもありますが、麻のジャージージャケットの場合、通気性などは段違いです。
麻100%でないジャケット
表地が麻100%の素材のジャケットだとシワがどうしても目立ちます。
ですので綿混紡・毛混紡のジャケットであれば、麻ほどシワになりにくいですし、仮にシワになってもスチームアイロンで比較的簡単にシワが取れます。
またよく春先や秋口に売られている、三者混(さんしゃこん)※のジャケットなども、麻が含まれているので選択肢としてはありですが、綿麻やジャージージャケットと比較すると少し厚めの生地で真夏には正直適さないかなぁと思います。
※三者混とは…主に羊毛(ウール)・絹(シルク)・麻(リネン)の3つの素材を混ぜた生地のことを指します。
麻のジャケットの着こなす・購入する前に覚えておきたい2つのポイント
また細かいことを言えば、麻のジャケットを着こなすために覚えておいたほうがいいこととしては生地の変色やシワなどを考慮して買わなければなりません。
例えば…
単色よりも柄物を選ぶべし?
まずは単色のものよりも、柄物を選んだほうが麻のジャケットを色焼けなどを着にせず長く着れます。
麻の特性上、生地を繊維から染めても、羊毛や綿素材のように色が完全に染まっていないため、太陽による紫外線などで、ワンシーズン着ただけで色焼け・色褪せを起こしてしまいます。
その為、単色で紺やベージュで染めている麻ジャケットよりも、多少シアサッカーやコードレーンなどのストライプの柄物の生地であれば、色焼け・色褪せのダメージが分かりにくくなります。
シワを計算して長めを買うべき?
麻のジャケットを買うときに言われるのがシワによる縮みを想定して、着丈や袖丈を長めのモノを買ったりすることなどです。
正直、難しい部分ですが着倒してみないと分からないので、私の場合はなるべく袖丈が長いかなぁと思ってもカジュアルで着る場合は袖丈はお直しせずに、ビジネスで着るのであれば気持ち長めの丈でも買うことがあります。
なので最初から、袖丈をお直しなどせずに着たほうがいいですね。
まとめ
- 麻のジャケットを着こなしで差を付けるなら、ざっくりとしたアイテムを一つ取り入れる
- 麻のジャケットのシワが気になるなら、ジャージージャケットや綿麻などの混紡生地のジャケットを選ぶべし
- 麻のジャケットを買うならシワで着丈や袖丈が短くなるのを考慮して買おう
もちろん、紹介したようなアイテムの他にもスエードのベルトをしてみたり、編みメッシュレザーベルトをしてみたりするだけでも、麻のジャケットと調和しやすいと思います。
麻のジャケットに麻のワイシャツを下に合わせるのもありですが、個人的に麻のワイシャツは結構チクチクするので肌の弱い人にはおススメはできないですね汗。