スーツの襟の種類はどういった種類があるのかについて書いてみました。ビジネススーツや就活などのリクルートスーツ等を着る人に参考になればと思います。

また知識として、スーツの襟というのはスーツの中で最も流行を表している場所で、スーツの流行の鏡的なところです。

さらに襟の作りを見ると一目とまでは言いませんが、高価なスーツと安価なスーツの違いというのも襟一つで分かってしまいます。

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スーツの襟の種類は何種類ある?

まずスーツの襟の種類は大まかに分けると4種類ほどあります。

スーツの襟の種類

  • ノッチドラペル
  • ピークドラペル
  • ショールカラー
  • マオカラー

※セミノッチドラペルやセミピークドラペルなどの少し変化を加えたデザインの襟もありますが、割愛します。例えば有名なブランドを挙げれば、フランスのアルニスというブランドで、フィッシュマウスラペルといわれる魚の口の襟の形をしたスーツが有名です。

ノッチドラペル

まずは通常のビジネススーツで着る襟の形であるノッチドラペルです。

ノッチドラペルのスーツ

基本はダブルブレストでなくシングルブレストにある襟のデザインです。

もちろんデザイン的に、ノッチドラペルのダブルブレストもありますが、少しデザイナーズスーツのようなものになってしまうので、ビジネスで着れるようなものではありません。

ピークドラペル

そして次にピークドラペルです。特徴は下襟の部分が尖ったデザインの襟です。

ピークドラペルのスーツ

シングルブレスト、ダブルブレストともに使われる襟のデザインなのですが、このピークドラペルの襟のスーツはビジネススーツで着るのは微妙なところです。

特にシングルブレストのピークドラペルはタキシード・ディレクターズスーツ・準礼服などのフォーマルでも着れるデザインですが、ビジネスシーンで着るとなると矛盾するようですが少し砕けた印象を与えてしまいます。というのも見る人によってはピークドラペルのスーツ=カジュアルスーツという認識を持っている※方もいるので気を付けなければなりません。

※襟幅の狭いピークドラペルのスーツ等が少しカジュアルに見える場合がある。

関連記事:礼服とスーツの違いは何?普通のスーツを略礼服に見せるコツとは?

またダブルブレストのスーツであれば年配の方も着ていたりするのでビジネスでも使えますが、スーツのダブルはサイジングが微妙に難しいので、ビジネスで着こすにはスーツ上級者が着る印象ですね(スーツのダブルを着る人はアパレル関連の方が多く両極端な印象ですね)。

関連記事:スーツのダブルおしゃれな着こなし意識すべきは逆三角形!?

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ショールカラー

そして3つ目がショールカラーの襟です。襟が上襟と下襟とで分かれていないのが特徴です。

ショールカラーのスーツ

フォーマルな場で着る襟のデザインですが(主にディレクターズスーツ)、ビジネスで着る人は中々見ません。襟の素材もシルクにしたりします。

またこういったショールカラーはセーターなどのニット素材でも使われるデザインです。

マオカラー

そして4つ目がマオカラーといって立襟のデザインの襟です。


マオカラースリーピーススーツ(千鳥ブラック)

元々は中国やアジアで着られる国民服・人民服などが形が由来で、このマオという言葉は毛沢東(もうたくとう)の中国語読みの「マオズードン」のマオが由来とされています(インドではネルーというお偉い人が着ていたのでネルージャケットとも呼ばれています)。

日本ではご年配の方が着る場合が多く、略礼服の一種としてフォーマルのスーツのカテゴリーにも入ります。またマオカラーはスーツで着るよりもジャケットで着る人も多いです。

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ちなみにデザイン的にスタンドカラーのシャツと相性がいいので、マオカラージャケットにスタンドカラーのシャツを合わせた着こなしをするおじいさんはよく見かけます。

スーツ襟の形を見ればスーツの流行が分かる?

またノッチドラペルのスーツ限定ですが、スーツの襟の形を見るとスーツの流行が少し分かるようになっています。

襟の角度と高さが流行

分かりやすいのは襟のゴージラインの高さや角度ですね。実はこのゴージラインというのは時代によって角度が変わったり、上がったり下がったりします。シングル・ダブルブレストでも同様です。

スーツのゴージラインの高さ

特にここ最近のイタリアンスタイルのスーツの襟は下襟が肩に乗るんじゃないか?というくらいの高さです(イタリアンスタイルを真似しただけの安いスーツは襟が浮いて見えるので安いなぁというのがすぐに分かります)。

ただ残念ながら、ゴージラインが高めのスーツはその時はカッコいいのですが、1~2年経ってみると流行が変わっていることが多く、長くは着れません。

スーツのイギリスとイタリアの違いを2つのポイントでまとめてみた

なので↑の記事でも触れていますが、私は襟のゴージラインの高さや角度の流行り廃りのないブリティッシュスタイルのスーツを多く持っています(もちろんブリティッシュスタイルでもイタリアン的な襟にしているブランドもあります)。

襟の幅も大事

もちろん襟のゴージライン以外にも、ラペル幅も流行によって変化はしますが、大体8~8.5cmの間をうろちょろしています。

なので個人的には英国的な襟の形で、襟のラペル幅が8~8.5cmの間のスーツがスタイル的には不変で長く着れます。

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スーツの襟で高いか安いかも分かる?

またスーツの襟でそのスーツの高い安いというのも分かります。※ラペルのステッチについても後述加筆いたします。

上襟とゴージラインと下襟の境界線付近

上襟と下襟のゴージラインの境界線付近を手で撫でると、段差があったり、縫製が硬いと非常に気心地に影響を及ぼします。

上襟と下襟の部分

大量生産されるスーツはミシンを高速で縫ってしまったりするので、その分生地と糸の縫い目が硬くなってしまいます(細かいこと言えば糸調子が良く無い)。

↓の記事でも触れていますが、上襟と下襟を繋ぐ部分の縫製が良く無いとパカッと割れることがあります。

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まとめ

  • スーツの襟は4種類、ノッチドラペルがビジネスや就活でのリクルートスーツで着る襟の形
  • スーツの襟はゴージラインの角度や高さで流行やイギリス的、イタリア的なスタイルが分かる
  • スーツの襟は上襟と下襟のゴージラインの縫製で高いか安いか見分けがつく

豆知識として、スーツ襟の左側にある縫い目(ボタンホール)は基本的には今は飾りです。

フラワーホールといって元々は名前の通り花を挿す場所でした。最近の会社では少ないかもしれませんが社章などを配って社員につけさせる会社もあります。

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