スーツのスラックスのアイロンがけで、折り目(クリース)を綺麗に仕上げたい…スラックスの折り目ってスーツ姿、ジャケスラスタイルでも重要な要素ですよね。
アイロンがけの方法は色々あるとおもいますが、個人的に気をつけているスラックスのアイロンがけのコツは2つあるのでそれを紹介したいと思います。
また、スラックスの折り目をなるべくなくさない保管方法なども合わせて書いているので、参考にしてみてください。
スラックスのアイロンの折り目を綺麗に仕上げるために用意したほうが楽なもの
とりあえず、普通にアイロン、霧吹き、当て布としてタオル(できれば当て布として市販されているもの)、この3種類があれば問題なくスラックスにアイロンがけができます。
ただなるべくなら以下のモノならば、さらにアイロンがけはしやすくなります。
- 重めのアイロン(スチーム付)
- 薄めの当て布
重めのアイロン(スチーム付)
アイロンと言ってもできればスチーム付きの重めのアイロンがなるべくならベターです。
重めのアイロンを推す理由としては後述もすることに関係しますが、アイロンがけするのにそこまで力を必要とせずに折り目が取れにくいプレスをかけられるというのが一番です。
↑のモノはティファール(私物)のものでもうかれこれ8年は使っています。霧吹きいらずでスチーム付きなので非常に便利です。
薄めの当て布
当て布がなければ薄めのタオルでもいいですし、薄めのガーゼなどでもいいです。
画像参照元:シャツのアイロンのかけ方コツは2つ!-超簡単手抜き方法も紹介!
タオルでもバスタオルのような厚めのものではなく、なるべく薄めのほうがいいですね。
またなるべくなら市販の当て布のほうが表面がツルツルになっているので、アイロンの滑りが良くなり、アイロンの掛けやすさは違いますし、安いタオルだと長めにプレスする際に少しタオルが焦げたりすることもあります。
スラックスのアイロンがけの折り目を綺麗に仕上げる2つのコツとは?
やっと本題なのですが、とりあえず順番が大事です。
- 裏地をスチーム
- アイロンがけは体重をかける
裏地をスチーム
実はスラックスには膝あたりまで裏地がついています。
この裏地にまずはアイロンのスチームをかけます(スチームアイロンじゃない場合は、霧吹きで湿らせてシワを伸ばしてください)。
裏地がシワシワだと表地をいくらアイロンで折り目を綺麗に仕上げていたとしても、裏地がシワでぐちゃぐちゃしていると綺麗にアイロンの折り目がつかないことが多いです(しかも折り目が取れやすい)。
座ったり立ったりする人は要チェック
ちなみによく座る・立つという動作を繰り返している人は、スラックスの裏地が破れてしまっている人が多いです。破れてしまうと表地が肌に直で接する部分が増えるので、折り目が取れやすくなり、肌の皮脂や汗で表地がへたる原因にもなります。
関連記事:自転車通勤のスーツの服装で気を付けるべき11のポイント
また特に自転車通勤をスーツでされている方は、裏地が実は破れていることに気付かない人が多く、上着はまだ全然着れるのにスラックスだけ使い物にならなくて捨ててるよというかたは、アイロン時に必ずひっくり返して裏地がどうなってるかチェックしたほうがいいですね。
アイロンがけは体重をかける
そして次にアイロンをかけていくわけですが、まずは軽くアイロンを滑らせて、簡単に折り目を付けます。
その後、体重をかけながら2~3秒ほど上から下まで万遍なくプレス(押しアイロン?)していきます。
デメリット
ただこの体重をかける方法は、生地がテカりやすいのが難点です(上からプレスするので、生地が寝てしまいます、生地が寝ることでテカりやすくなる)。
なので、スーツ(洋服)ブラシでブラッシングして毛を立たせる必要があります。アイロンした直後は多くの水分を含んでいるので、少し乾いた状態でブラッシングするのがコツです。
スラックスのアイロンの折り目が取れにくい保管方法とは?
私の場合は、なるべくアイロンの頻度は減らしたい(生地にもよく無いので)、柔らかい生地だとそのたびにアイロンをするのもめんどくさいというような感じなので、スラックス専用のハンガーにかけるようにしています。
↑画像では分かりにくいですが、バンドで留めています(某インポートの安物ハンガーですが、かなり使えます)。
重力を利用して折り目がなるべくなくならないようにしています。またウール素材でもイタリア製の生地などの柔らかい生地は、一日中座っていると膝がポッコリ抜けるので、このハンガーだと膝が抜けても重力で生地が復元するので、この方法は一石二鳥です。
アンティーク 木製ボトムハンガー 10本組 カラー:ナチュラル ブラウン 【送料無料】
市販のモノでは↑のようなのが近いかも。
スラックスを重ねてかける
また重量とは違いますが、スラックスを重ねて掛けるハンガーで他のスラックスの重みを利用してシワをとったり、折り目を維持する方法もあります。
個人的にスーツのスラックスはダブル仕上げにすることが多いので、取るときにめんどくさいです。また1日履いた汗を含んだスラックスを重ねるのに抵抗があったので、私は使っていません。
収納をなるべくコンパクトにしたい方にはちょうどいい方法かもしれません。
まとめ
- スラックスのアイロンがけの折り目を綺麗に仕上げるなら重めのアイロン(スチーム付)が重要
- スラックスのアイロンがけでまずは裏地のしわをスチームで取り除くと折り目が長持ちする
- スラックス専用のハンガーで保管すれば折り目が取れにくくアイロンの回数は減り、膝も抜けにくい
ちなみにお金をかけられるなら、スラックスの折り目をシロセット加工やリントラク加工などにするのもありです(折り目が取れにくい加工です)。
金額的に1本当たり¥1,000程度で出来るところが多く、スーツの生地の厚さなどにもよりますが雨が少ない時期だと2か月程度は折り目が持つと思います。クリーニング屋さんによっては、スーツのクリーニングを一度に多めに出すと、シロセット加工を割引してくれるところもあるので、一度試してみてもいいと思います。